「なぜ上場企業のエンジニアが、個人店舗の回数券アプリを作るのか」
そう聞かれることがある。確かに、不思議に思うかもしれない。
大規模なシステムを設計・開発する仕事をしながら、なぜ街の小さなお店のための、月3,000円のアプリを作るのか。その理由を話したい。
IT業界から見えた「デジタル格差」
私は東証プライム上場のIT企業でエンジニアとして働いている。
仕事では、何万人もの人が使う大規模なシステムを扱う。最新のクラウド技術、セキュリティ設計、データベースの最適化。テクノロジーの最前線に日々触れている。
しかし仕事を離れると、全く別の景色が広がっている。
休日に通う馴染みのカフェでは、店主が手書きの台帳で来客数を管理していた。仕事帰りに立ち寄る整体院では、先生が紙の回数券に一枚ずつスタンプを押していた。近所のパン屋では、財布から出てきた古びたスタンプカードに、店主が慌てて押印していた。
IT業界と個人店舗の間に、大きなデジタル格差があることを、肌で感じていた。
大企業は最新のシステムを使って業務を効率化している。しかし街の個人店には、その恩恵がほとんど届いていない。高すぎる。複雑すぎる。導入する時間がない。そういう理由で、ずっと後回しにされてきた。
エンジニアの目に映った「解決できる問題」
IT企業のエンジニアとして働いていると、個人店舗の課題が「解決できる問題」として見える。
紙の回数券が抱える「紛失・残数の食い違い・管理コスト」という3つの問題は、技術的には難しい問題ではない。データベースで記録を管理し、QRコードで本人確認し、スマホで残数を確認できるようにする。それだけで、3つの問題がすべて解決する。
しかしなぜか、個人店舗向けにシンプルで安価なツールが存在しなかった。
高額なPOSシステムはある。複雑な顧客管理ツールもある。しかし「回数券とポイントカードが一台で管理できて、月3,000円から始められて、アプリのダウンロードも不要」というツールは、見当たらなかった。
それなら、作ればいい。そう思った。
マタキテ・パスが「シンプルさ」にこだわった理由
マタキテ・パスを設計するとき、最もこだわったのは「シンプルさ」だ。
IT企業のエンジニアとして、複雑なシステムを作ることは難しくない。機能を追加し続ければ、いくらでも高機能なツールが作れる。しかしそれは、個人店舗の店主には必要ない。
一人で店を切り盛りしている整体師の先生は、複雑な操作を覚える時間がない。毎朝4時から窯に向かうパン屋の職人は、マニュアルを読む余裕がない。夜の街で常連客の話を聞き続けるバーのマスターは、スタッフへの説明を何度もしたくない。
だからQRコードを一度読み取り、お客様を特定する。その特定状態を保持したまま、回数券を消化する。続けて、標準搭載されたポイントカード機能により、来店ポイントを付与する。完了。この「淀みなき一連の流れ」だけを、徹底的に磨いた(実装予定)。
シンプルであることが、個人店舗への最大のリスペクトだと考えている。
マタキテ・パスのセキュリティへのこだわり
IT企業のエンジニアとして、最もこだわったもう一つの点がセキュリティだ。
お客様の個人情報、来店履歴、残り回数。これらはすべて、インターネット上の安全な金庫に保管される。改ざんも紛失も起きない。お客様のデータは、店舗ごとに完全に分離されているから、他の店舗には一切見えない。
「データは大丈夫なのか」という不安を持つ店主は多い。しかしIT企業のエンジニアが設計したセキュリティ基盤は、大規模なシステムで培った知見をそのまま活かしている。個人店舗だからといって、セキュリティを妥協する理由はない。
回数券・ポイントカード・会員証を、1つのアプリで管理する
マタキテ・パスの詳細を見る →「個人店舗のためのIT」を当たり前にしたい
マタキテ・パスを作った最大の理由は、「個人店舗のためのIT」を当たり前にしたいからだ。
大企業向けのシステムは、すでにたくさんある。しかし街の個人店向けに、本気で設計されたツールは少ない。
IT企業のエンジニアとして培った技術を、目の前の一人の店主のために使う。その積み重ねが、日本中の個人店舗のデジタル化を少しずつ前進させると信じている。
月3,000円という価格設計の背景
「個人店舗が無理なく続けられる金額はいくらか」を徹底的に考えた結果が、300名まで月3,000円という料金だ。IT企業向けのシステムとは桁が違う。しかしそれが、個人店舗に届けるために必要な設計だと判断した。お客様が増えれば料金は上がるが、減れば料金も下がる。店舗の経営状況に正直に連動する。
他のツールとの本質的な違い
回数券専用ツール、ポイントカード専用ツールはある。しかし両方を一台に統合し、一度のQRコード読み取りで完結させるツールは少ない。マタキテ・パスはその統合を最初から設計に組み込んでいる。IT企業のエンジニアとして、「使う人の負担を最小化する」という設計思想が、この統合を生んだ。
まずは30日間、無料で試してほしい
IT企業のエンジニアが本気で設計したツールが、どれだけシンプルで、どれだけ使いやすいか。30日間無料で体験してほしい。言葉で説明するより、使ってみた方が早い。
まとめ
- IT業界と個人店舗の間には大きなデジタル格差がある。その格差を埋めたいという思いがマタキテ・パスの出発点だ
- 紙の回数券が抱える課題は、IT企業のエンジニアの目には「解決できる問題」として映っていた
- 「シンプルさ」と「セキュリティ」の両方にこだわった設計が、個人店舗への最大のリスペクトだ
- QRコード一度の読み取りで回数券消化とポイントカード機能による来店ポイント付与が完結する(実装予定)
- 月3,000円の変動型料金・競合との差別化・30日間無料。個人店舗のためのIT設計だ
IT企業のエンジニアが個人店舗の問題を解決するアプリを作った。それは「技術は大企業だけのものではない」という信念からだ。マタキテ・パスは、街の個人店舗が輝き続けるための、デジタルインフラを目指している。